ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔188〕一時的に好きになってしまったからとそのお稽古を実際にするという人気症候群に対する結論を避けながら母はトリマスルーを決め込んでいたのです。そのそろばん教室は一大イベント会場のように小学校の生徒らを巻き込みながら塾を受けている子供達と、周辺でそれを観ながら遊んでいる子供たちや、参観父兄も合わせると、当時にしては人だかりが顕著でそもそも塾の発祥だった・・・と今振り返ります。そして名士の家の子供達ではないグループが通っていたことで、これもひとつの層なのだ・・・ということに気が付くのです。主流ではないものの、そのパターンの意義をしっかり捉えしかも、普段は目立たない子供達を獲得したこのそろばん塾のやり方にヒントを貰うのです。何が心を機敏とさせるのか?の論議で、毎日積み重ねていく修練というものの違った側面を見た成果は大きくて、一時的でもキャロルの心を掴みえたその対価の重たさに考えるのです。自分にとって、何がメインなのだろう?という項目です。その頃、英会話を勉強する子供達はいません。しかし確実にこの教室が競争を糧にすることで、種目与えに寄与していることに感動するのです。そろばんを受講しなくとも、そろばんに影響を受けた自分がいる?状態ですよね。