ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔186〕友人の多くに会うたびに、自分の経過をつかさず説明しなければならない責任に面倒臭いものはあってもそれをやらない限り嫌疑は晴れず、素直に話しわかってもらうことにしていたその頃のキャロルです。幼馴染はキャロルが中学時まで優等生だったのにどうしてそんなことになったか、とにかくことの真相を知りたいようで、しかし当人を傷つけることにならないのか?幾分遠慮もあったのです。ことの真相をつまびらかにしていくことも大事だが、自分がさらなる誤解を招く状況にもいたことで、そこから話を繰り出す方法が最も合っていて短大を中途で辞めていたことです。極めたかったフランス語。せっかく入学しながら自分の道のりをチェンジし他の分野へ新しく歩き始める・・・。彼女の堅実さがキャロルを爪弾きにまでしないまでも、懐疑を呼び起こす瞬間。自分なら、きっと勉強の道を進むだろうし、そうあるべきだ!と彼女が言うかな?って思うと意外な答えが返って来るのです。やってみることも大事かもしれないね?特に音楽のことは全くわからないからって。音楽を小さい時から修練して来た人間とそうでない人間・・・人生での答えの出し方が同じはずはない。それはしかしあくまでも机上の組み立てで、五線紙でした。