イエローダイヤ・マン《標榜編》〔159〕ダメダ・・・と自分のことを卑下する。麒麟ビールのCMに出ている黒田をなんと俺は布袋トモヤスと勘違い。何でこう誰もやらないようなミスをやらかすのか、本当にイヤになる。そして昨日の広島対巨人戦だが、びっくりする光景に俺は遭遇する。あのWBCにも行った広島の菊池が堂々とガムを噛んでいる・・・。頭の中がでんぐり返ってしまう。そして収拾が出来ないくらいの柔い脳天直撃もあることを思い知る。菊池の標榜からしてガムを試合中噛み続けるなど我々には想像も付かないことだけに俺は意外な心の構成を見る。自分の思い込みだ。ここが各人強靭にあって、菊池はこうあるべきだ・・・との選手像を勝手に作り上げていたという顛末なのだ。俺は一瞬だがニッポンのプロ野球が変わっていく兆しを捉えていた。菊池が相当に痛いミスを犯して、WBC最終戦で、仲間投手を窮地に陥れてしまったことが鮮明に蘇る。しかし神がそこで菊池を見放さなかった。四番打者でも打てなかったホームランを菊池に打たせたのだ。これで、堂々ニッポンに帰れるぞ!!神とはそういう人物だろうし、今回のガム噛み仕草も恐らく、神の了承を得てのことだろう。いつも一緒の出で立ちでは全然面白くないニッポン野球界を、神は素手で変えようとしているのだ。