ルビー・ウーマン《復讐の館おさらい編》〔196〕大リーグが始まってキャロルの心はキャピキャピになっています。しかしまだマーリンズを冷静に見るまでになっていない。このチームこそが特別だったからです。心の準備が出来てなくて、マーリンズを見る気になれなくて、しかし放映あれば観ることになるし、それ程、ホセ・フェルナンデスに期待を抱いたひとりと言えるでしょう。あれだけの球界屈指の人物を失くしたこと自体、どこかにアメリカ大リーグ界自体に病巣があって、そこが難しい発起点にもなるでしょう。キャロルも彼があれだけの投手でありながら自分がチームを支えているんだぞ!っていうような、不遜な出で立ちが随所に見られるようになっていくとき、警鐘を促そうとは思っていたのですが、彼の茶目っ気や大きなダイナミックな信頼感溢れる素振りなどに圧倒されてとうとう言うことがかなわず来ていたんです。いつか、彼は孤立を極めていったのではないか?大事な野球が彼から遠くなっていったのには大リーグが抱える闇のようなものもあったのかも?って訊いてみたい気持ちになります。マーリンズの歴史に残るホセ・フェルナンデスが向こうの世界に渡ってもこっちを見つめていることは間違いありません。彼の笑顔がフィールドをいつも万全に守っていてくれるようでならないのです。