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ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔184〕ルポライターのように生活に密着し、どんな業界にも時間が関与することを突き止めたキャロルはなぜ、自分が彼女のいるデパートへ行くことが出来てしかも一緒に帰れるか?を煎じ詰めます。気の置けない幼馴染だから待つことが出来る。彼女がそれをよしとしてくれる。帰りはもう遅くなりますから喫茶店にも寄れない。バスで三十分以上掛かる場所から二人は通勤していたのです。バスの中で話すくらいなのになぜワクワクしたのでしょう。立つ事も多かったのに。彼女はデパートが厳しい職場だとはっきり断言しそこで働くことに自負を感じていて、いつも見られているということの引き締め力を解くのです。背筋が曲がっていてはいけない、しゃんとしていなければ、しかも常に親切な対応が常識でした。本屋にはそういったものは皆無で、好きなように顧客を徘徊させてもそれを半ば共有するのも本屋のシステムで、その雑多さが多くの人々を安堵に導いた。両者の違いは?まだ、二十歳になったばかりで詳しくはわかりません。ただ一日漂流をその時に考えるのです。時間差一日漂流で同じ場所に二時間以上はおれないゲーム・・・。それなら本屋が8時閉店になったあとの2時間はここに立ち寄るだろうな・・・って。