エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔20〕長崎市の田上市長が沈痛な面持ちで抗議しても政府は知らん顔。これが政治か・・・と当惑したのも里子を平和世界への切なる思いへ羽ばたかせ、平和は安穏としていては決して得られないぞ・・・との認識を固めた場面でもあったのです。人々が平和への希望を熱く語っているのにそれに全く向き合わない政府の黙殺姿勢。そして大国に気を遣い過ぎて、自分の主張を心の中ですでに捻じ曲げてしまっているニッポンの悲しき方向性。一企業、生命保険会社、キャピロル生命にいても何もやれないわけではない?そして最も大事なことは何も出来ないと自分を羽交い絞めして括らないこと、そして発見的視野を持つこと、このふたつが浮上していました。弱い国々は列強に反して列弱ではあるものの、数の論理では勝てる。そこに政治的開眼と手腕を発揮することがやがて世界平和推進に舵を切ることへを可能に出来る。世界の鍵を握るといわれる大富豪の資産は世界の人口の三分の一どころか半分の資産を超える・・・という事態が来ての照準では遅く、みんなが真剣に平和への希望を棄てないことこそが必須でした。なぜなら核戦争がもしも起これば、大富豪の会社そのものも立ち行かなくなるからでした。