イエローダイヤ・マン《標榜編》〔136〕俺達が引き寄せる未来が途轍もなく明るいことはないとしてもそこそこの国であるように善処をしていくのは当たり前のこと・・・たとえ政治の仕事の十分の一が口利きであっても、政治家になるということはそういうことなのだ、そこを踏まえなおかつ賢明に動いていくことが課せられた使命。俺は政治家になることは不可能だ。なぜなら票を集めることが困難だからだ。それを立証するような出来事は子供時代から幾度か経験をしてきた。学級委員選挙に弱いのだ。バスケット部活時代でも、もう少し頑張れば副キャプテンくらいなれるのでは?というシーンもあったが逃す。両親は俺のそういった弱い内面をキャッチすらしていない。二人とも、俺の部活の大事な試合に来ていないし姉の水泳のときも同位だ。信頼関係を築くことが俺達家族は少なくとも部活やスポーツシーンではなかった。母には自分で構築した尊厳があって、中々そこから抜け出ることはなく尊厳イクオール体裁だった。生きていく上でのルールが両親に強固にあったことが俺を水面下で変えていく。世の中との付き合い方が上手すぎて、避けて通る場面が赤裸々でギモンフはあった。だからこそ、定年後の挑戦もわかるのだ。どういう未来設計図になっていようと応援したいのはそこにある。