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キャロルに芽生えた寂しい気持ちはきっと寂寥感以外にも何かあるのだろう。ライバルの出世が心底羨ましくてそこもネックにあるのだろう。彼こそが時代の精鋭。しかしそういう才の持つ嫌味や灰汁が彼には皆無なのだ。ばりばりの彼の出で立ちが自分をよりみすぼらしく見せるし、三万円のドコモのIDでとことんいびられ締め上げられて自分が惨めで仕方なかった。離婚も考えてしまう。そして一日かけて行く航路だ。なんていう大回り?ヨーロッパを経由していくのだろうか。詳しいことはわからない。昨日電話で話したが、辞令あって飛ぶまで三週間なかったから引継ぎ業務に追われていてゆっくり話を電話口でしている余裕はない。それで良かったのだ。なぜなら涙が出てくる。すぐにシゲルちゃんに交替してもらう。大抜擢でも、ちっとも喜ばない主婦のワカママとそして母の疑心暗鬼。アマゾン川に行くことや、ブラジル民族との交流をそれはそれは楽しみにしている。そして現地スタッフや社長たちとの仕事熱。そんな息子にどうしても笑顔になれないとんでもない母・・・世の中の絶境にいるのはキャロル自身なのかも?タクシーで 仕事に行くか 運転手付き 大抜擢の 裏で泣く母