エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔16〕その頃のニッポンは四つのグループに分かれていました。ドローンが空を飛び交い人々の生活を激変させて小型ヘリコプターも自由に行き来していてまるで、地球上とは考えにくい様相を呈していたのです。しかし難民たちはこのドローンによって食糧にあやかり唯一心配はウィルスでした。難民にとっての衛生面は徐々に改善され、各国が難民を相当数受け入れ、そういった国は支援を受けることが可能になっていたのです。四つのグループにそれぞれ地球防衛隊が認可され、独自の方法で、難民を受け容れたり、海上ヘリポート建設にいそしむ日常だったのです。保険業も、紹介業の認可を取り、人々の間を漂流するのではなく明解な答えを元に動くことが可能になっていたのです。独身貴族でも嫁を募集して公開派とそうではなく募集していても非公開派があって、その公開派の独身貴族のためにふさわしい相手を保険会社が仲介に立てるシステムが整っていったのです。その大きな情報源を、ブライダルに移行出来るまでに二年の歳月が費やされ、そういった紹介によって、保険業界も四つのグループに分かれていてどれにも外資が傘下、正しく国際結婚も視野に入れたブライダル業が幕を開けていたのです。