イエローダイヤ・マン《標榜編》〔112〕滅多にメールなんかしてこない姉が新車を買ったと連絡してくる。恋人と一緒に小旅行なんてのにピッタリな、軽のワゴンタイプで、新古車らしい。俺はどういう色にしたかが気になって訊くと、オレンジの濃い色だという。強襲してくるような茶がかったオレンジだというのか?俺はクルマ持ちではない。いろんな構想が歩くことによって噴出してくるタイプので、クルマを運転中にも構想が出てくる人々が俺は羨ましい。そういう心のゆとりにはない俺だから。しかしながら世の中どんどん新しいモノが出てきて、正直今まで車を買わなくてよかったな・・・て思う。軽でしかも一泊が出来る広さ高さのゆとりがあってしかもト・ヨ・タ製。俺の気持ちが東海地方に飛び火する。名古屋にいる友人も少なくはない。それはこの名古屋がクルマを輸出しているからこそだろう。そして新幹線だ。この時短構想がなお東京への活路を見い出すのだろう。俺たちの博多はまだ長崎への新幹線を正常路線として計上出来ずにいて車両不備が見つかったばかりだが、運がいいのが熊本や鹿児島新幹線で、長崎への運行が遅れる一方なのに反比例した。そして俺たち福岡勢に嬉しいニュースもあって侮れない。親不孝通りの復活である。