エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔15〕お風呂カフェが出来て里子の街にも上陸してきて、これまであった岩盤浴が顧客を獲られるようにいつも時代はリーズナブル。岩盤にはしかし、お風呂にはない心の点滴効果があって、里子にとっては棄て難いものだった。しかし仕事上のニーズもあって、話題に事欠かない姿勢も大事とあって新店舗に体験に入ります。穴みたいなものをあちこちに作って、そこに沈むような姿勢で子供達が漫画を読んでいる。そして釣り椅子です。ぶらんぶらん揺れることで、精神をリラックスさせる効果。最も驚いたのが、そこでキャンプをしているかのような施設効果。模型の動く蛇やガチョウもいます。キャーっていう声もカワイイ!!こういった日常を離脱した趣向が当たり前になっていくときに保険業も当然次の手を打たねばならず里子は新分野を開拓しつつありました。出会いです。これまでは紹介業など本当に人と人を介在するプラン自体がなかった・・・しかしこれからはそういった堅実な出会いを提供できることが絶対の強みになる!!と資料を手に取ります。なぜ、独身貴族や古シンデレラは億劫になって久しいのか?財布の中にあるのはポイントカードと割引券だらけ。こういった悲しい風情がこの国の未来を暗示、可能性自体を小さくしかねないからです。