イエローダイヤ・マン《標榜編》〔92〕きっと、うまくいく・・・この後付けが効を奏したのだろう。母もこの就活家族が素晴らしいとその見応えをいってくる。なぜ?と俺は思う。確かにいい番組だとは思う。あのいやらしい就活塾の塾長の役者冥利。あれだけの存在感を出して脇役だが主役を食う程の立地で俺はその辺を母が賞賛してくるかと思うと全然違う観点なのだ。子供が迷路に迷い込むとき、旦那はすぐお前の教育がまちがってたんじゃないのか?っていってくる。そのものズバリで、母親として落ち度があったかもしれないが、旦那がそれをいう権利果たしてあるのか?子供が育つということには両親が関与で会社の仕事しか見ていなかった夫に言われたくない!っていうのが専業主婦には特にあって、亭主関白の男にその傾向が強くあるらしい。溜飲が下りて気持ちいい!!って母は誉めちぎるのだ。果たしてそういうものだろうか。俺は人並み外れて賢くはない。しかし母からこうしていい気持ちになった理由を告げられてホッとする。溜飲が下りるを英語で解明しよう!!こういう仕事に就けたことを改めて嬉しく思うし、平凡からまだ一歩も抜け出せないでいる俺に、あのいやらしい塾長の目が注がれる。そこを思うと俳優もニッポンの進化に深く関わるのだ。