サファイア・マン《緻密な男編》〔118〕金銭的に細かな数字を把握するバンカーでありつつ、家庭生活には節穴・・・これではどうしようもありませんが、四十三歳まで独身だったのです。そこを思えば弁解染みたこともパートナーとしていわなければならない。あと八十六歳まで今から彼が生きても、人生の半分は独身だったということはそこでようやく納得です。いかに長かった独身時代かがわかります。世間のモノサシでは生きてきていない、とんでもないマイルールが稼働していた例にもなりますから独身時代が長きに渡っている人々は今一度気をつけましょう。結婚を紐解くときにはこういった基礎があって、それを学習していた方が有利だということでやぶから棒に喧嘩にはならない。この時相手の外交員さんは強気でした。キャロルがそうなることを見越していたようにこの一件は私に任せてもらえませんか?と言われるのです。彼女は突如お邪魔してどうこうではなく、説明では、告知してもらえなかったらそこで保険はおしまい・・・それなら挑むだけ挑んでみよう!!との腹積もり。それを聴いてキャロルは了承したのです。彼わ~土日昼からなら家にいるし大丈夫ということを話すと即座に喜んでくれる。ダメでもともと、一緒に頑張りましょう!!って。新人外交員の彼女にとっても逃せない大きな魚だったのでしょう。