エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔7〕若旦那の野望に馬力はあるものの話の腰を折るようですが里子は職業病もあってか一服入れます。その頃のフランチャイズはほぼ外国資本に乗っ取られて自分達の主義主張を取り入れることが難しい時代に突入していたのです。自動車、船舶、メディア、飲食、そして流通をすべて乗っ取られてしまうという惨事に加え、ボックスは怖い一面もかもし出していたのです。時代が乗り上げた暗礁軸は相当に難儀でそれは国の経済路線の誤りから来ていたのです。国債の乱発でその場を凌ぎことなきを得てきた国の基本路線が間違っていたことは、国民誰もが知っていたはずなのにもはや手の打ちようがなかった。そういうご時勢にフランチヤイズの王になろうなど・・・しかし待てよと里子は思うのです。仕切りなおします。ユメを自分も持っていたからです。最高のパートナーかもしれないなと思いを新たに設定し直すのです。その為に資金が必要で枠組みも必要で、頓挫したときの優遇保険もすでに出ていました。フランチャイズ保険です。掛け金はハンパないくらいに高額でしたが説明に入る里子の目がウルルンとなります。国は崩壊寸前でしたが、まだまだ中間層がカネを持っていたのです。このラーメンをまず、る~めんと置き換え商標登録作業に入ります。里子も出資することにします。この若旦那のイキザマは当代若者に勇気を与えると睨んだからです。