イエローダイヤ・マン《標榜編》〔45〕俺が尊敬し憧れているのはサンデーモーニング田中秀征氏で他の教授はいうことがばらばらでまとまっていない。こういえばああいう、ああいえばこういう、昔そういう言葉も流行したらしい。俺たちの世代は熱くはない。逆に冷めていて、最も大事なことが年金問題というのも頷ける。俺たちの政治家とは違う点は給料が少ないことだ。俺もまだ、一千万円に到達はしていない。それをようやく達成する五年目になるまでまたないといけない。五年ごとに査定があるのだ。画面のクリック回数や閲覧人員総数で俺の仕事は評価されると思いきや、そこが違っていて俺のしたためたことをアメリカ法人が査定しそれをアメリカ国内でどれだけの賛否両論が出たかで、ラッシュ査定が行なわれるのだ。しかし熱くなればいいというものではなく俺もまだ勉強不足。なぜ、スリッパなる原語が出てきたかを武田鉄也さんのワイドナでの説明でやっとこさわかったくらいだ。どうしても家内で靴を履く習慣のある外国人の為に考案されたスリッパ。それも長崎の出島というから俺にも感慨深かった。最高のパートナーである日米に温度差があることをとことん〔いま〕感じている。田中氏のように冷めた気持ちで物事を見つめ、たったひとつわかっていることのみを述べる姿勢。俺たちの時代を開くのも彼の眼識に拠るところは大きい。