イエローダイヤ・マン《標榜編》〔44〕母が迷彩柄のパンツを探してとうとうそれを常時履くことを知り俺はそうか・・・と気になることがあった。母はこころの武士道が大好きで俺に剣道をやらせるために一時期基本を習いにいったことがあった。どうしても俺が来なかったことで中断したが、あの面タオルを頭に被せるやり方も面のつけ方も知っているのだ。それを購入まではいかなかったがニッポンの伝統にはそういう昨日のサッカーのようなグレー路線はないのだろうか。剣道でも疑わしい判定あるのだろうか。剣道は団体とはいえ各五名総勢十人が大きな道場で一緒に戦うというものではなくあくまで個人対個人だ。そういう場面、グレーがあるなら是非知りたいとふと思った。剣道といえば母の兄がいた。六段だ。その人物に聴けばいいなと思いはするが、昭和二十三年生まれで、なんか気を遣ってしまう場面で遠慮した。団体競技は野球も含めておのおのの瞬間機転や、拙攻、ニヤミスが試合を左右する。相手がニヤっとくるようなミスはいつも用意してあり国の威信が掛かっていたことも要因だろう。まさかが許されない国。そして俺は松本人志に改めて敬意を表わしたい。オスプレイに乗せて責任あるニコルソンを沖縄からアメリカへ戻しましょうって。心が騒然としたが爽快になったのだ。