エメラルド・ウーマン《深窓の令嬢ダブリュー編》〔5〕いくらコンビニを開業するとなってもレストランを開業するとなってもそこで働くスタッフを徴集できなければお釈迦で、厳しい冬の時代を迎えていたのです。しかもロボット保険のいい点はロボット自体にそれぞれ人材評価額が付いてきたのです。そのロボットが仕込み部門なのか接客部門なのか選別も可能で、接客部門ならいちいち注文にいかなくとも顧客がテーブルでボタンを押してクリア。ロボットは何をすれないいかというと人工知能内在で仕込みはオートメーションになっていますからそこで流れるレーンに来ているお椀を運ぶだけ。店主で汗水たらして関わるのはスープの仕込みだけで、それは時間外で出来る。ラーメン店のオーナーが全員そういうリッチ生活をしているわけではないですが、このラーメンにはトッピングが出てきていました。トッピングを顧客みずからボタン操作すればテーブルにあるオートストックで自由に出てきたのです。コーンが最も人気がありました。その次は煮卵クオーター。みんながこういうロボットラーメンの虜になったのにも訳があったのです。独身貴族が増えて男子女子ともには単独セレモニーを自分に施さないといけないくらいのご時勢になっていた。バースデイ無料ラーメンも地場企業を支えていたのです。