イエローダイヤ・マン《標榜編》〔35〕最近変わった結婚式に出た。聴くと結納もなかったという。媒酌人もなしで、両側にいるのはふたりの人物の保証人だ。身元引受人のようなもので、こいつの人生を俺は全部おんぶ、或いはだっこで変わった結婚式だなあと思っていると、そのタクシー代も遠くから列席だから高いではなくその人物に会わせて工夫してあるのだ。俺にはなんとハウステンボス周遊券。なんで、こんな回りくどいことを?他の人達がもらったものも各種違っていて自宅で出来るふぐちり料理セットというのもあった。俺は九州の出身なのになんでそういうものを選んだのか?他の本州や東北なら遠くて困る?いや答えは違っていた。俺はそこに秘密が詰まるとそう睨んだ。残った時間を利用して早速この券を利用して赴くのだ。バンジージャンプだ!!俺は小さい時からこういった乗り物が好きだった。母がよく福岡玉屋の屋上で俺と姉を遊ばせた。汽車や百円入れて足で踏んで走るゴーカーもあった。そういう俺の特性を友達がわかっていることが嬉しかった。ハウステンボスはかつて文豪や有名人がその建物を競い合った場所で今又、脚光を帯びてきた。その2017カウントダウンこそバブリー九州の幕開けを号砲するものだろう。