イエローダイヤ・マン《標榜編》〔24〕俺は前横浜市長だった中田氏の生き方が好きで論調もいい。研究熱心なのだろう。言葉を吐いたあとに必ず根拠が付いてきて俺が目指す東アジア経済研究所はアメリカから少し距離を置いた経済研究システムになる。なぜなら余りに長い親友関係だった。日米路線をひとまずリセットしちゃらにしないとこのままだと好きに弄ばれる気がしてならない。そもそも日米開戦すら庶民は知らなかった。それなのに新聞社説は謝罪に終始、十年くらいならまだわかるが、戦後七十年だ。俺たちもそこまで馬鹿じゃない。若者目線の経済路線を立脚しなければこの国はアメリカの舎弟で終わるしかない。俺が目を向けるのは意外にもアフリカだ。ここで水を補給する、穴を掘る、新鮮な水が行き届かないそんな僻地で、俺達がまず飲める水を提供しそして暮らしのガンポンとなる住まいを提供する。そこから異端児や天才は生まれて育って俺たちに恩が帰ってくる。それが温なのだ。いずれニッポンはアメリカとは疎遠とはいうより、自立しないといけないし宿命だと俺は捉えている。危機感あるアメリカの最新防衛は知りたいが、それよりはまずトイレや水・・・。俺は飽くなきニッポンのグループや法人がこの開発に乗り出していることを知ってなお応援したくなったのだ。