イエローダイヤ・マン《標榜編》〔12〕俺はいつも好機を逃さないし、そういう方面では闊達な友達の影響かも?って、さらりとしたその級友は高級な一戸建てに住み、三時のおやつが設定の家で俺の友達の中では唯一だった。そして決まり文句はその母親の呼びかけで、幸助〔こうすけ〕ちゃま!三時のおやつですよ~お友達も一緒でいいからきなさいな~俺も心がジンジン高鳴る。そしてローソンで購入の高級ショートケーキを出してお紅茶がいい?それともカフェオーレ?って。俺はローソンで購入なのか?っていうのが嘘かと思えるこの仕様に驚愕を禁じ得ない。器と皿の効力だ。こいつの家に一回はお泊りしたい!!とそう願うが母は絶対に許可しない、大きなお金の使い方をしている家庭へのお泊りを母は決してこころよしとはしなかった。その母親が付け睫毛をしているからだ。しかし・・・俺はこいつを徹底的に学ぼうと思う。ニッポンチャチャチャの精神だ。ここをスルーすれば芳醇なニッポン路線はついぞ現われず、そこで見た皿こそが俺の脳裏をかき混ぜる。お子様ランチの皿だった。五つくらいのポケットがつき、それも外国銘柄の大皿。これで奴はお子様ランチを隔日食っているを豪語でうらやましかった。こういう家庭になら俺は連泊してみたいしお子様ランチの旗がハートマーク真紅なのだ!!