今年の冬はせっかく二人でウォーキングを!!と開始したのにずる休みのサボリックなあいつのヒトコトで取り止めが決まる。あいつは腹筋で体を鍛えるといってそれを俺の部屋で励行。見せつけのようでいい気持ちしない。自分が腕力も背筋力も上なのよ!?といわんばかりのメツキで俺を見る。その上から目線が俺には不快で、なぜ、こやつと結婚しなければいけなかったかを改めて後悔する。こやつと結婚しなければ今、あの時の預貯金はそのまま手付かずで残っていたに違いないからだ。給料にほとんど手を付けることはなく独身バンカー貴族のままが良かったかも?って。シーソー思考してみてもそちらが完全に重たいという昨今だ。結婚を最初から自分の領域に踏み込む魔物のように捉える独身派を俺は尊敬の眼差しで見る。笑点の司会をする昇太がサワコの朝で吐露したことが俺を支配する。俺は結婚に不向きだったのに福山雅治の歌みたいに家族になろうよとの誘いに乗った。軽かった自分を卑下するし、もう一度生まれたら俺はキャロルと出会うことがない道を、正確綿密に探すことだろう。デルスカイしておこう。俺の預貯金人生だ。