サファイア・マン《面白い男編》〔106〕ここで紙面スリム化のお知らせに入りましょう。宝石シリーズをパーフェクトにこなす為に日曜日版を五編に簡素化します。やっていたテーマの中でカウントセレブリッジといじめに負けない人生論と絶対価格のコーナーは残して、次週からの宝石シリーズを見易い紙面へリカバリーです。カウントセレブリッジは女性枠での人生観点でこれは大事だと思うし、いじめに負けない人生論は力を落としがちな弱い人々をケア出来れば?って思うし、絶対価格も世間通例として君臨し、何事も価格を抜きで語れない世界をダイナミックに映すリーディングクラッカー、そして・・・この大橋時代のキャロルを癒してくれたのは大橋ユニードで、そこに入ってじっくり店内を徘徊するのがキャロルの日課になっていったのです。何かこころに迷いや苦しみがあって断ち切れないとき、スーパーマーケットで働く人々やそこで買い物をしている人たちに塗れているとホッとするのです。誰もキャロルの苦悩など知るよしもないのだ・・・とそう考えると一気に楽になってくるし、大きな憂鬱とは引き換えに頂くのはそれぞれの人生の妙味でした。立場を替えて見ればキャロルは偶然のチャンスを手にした人間かも?って。働くことを家庭内で求められていた。お給金になるものこそが生活費でそれがわずかでも収入源としてあることに安堵していたのです。