こんなに上手そうな食べ物は類を見ないのではないのか・・・脇田大佐はほっぺたを抓る。生きている実体はないのに食感が上がってくる。食いたい気持ちになってくる。NHKで映していたのだ。今朝だった・・・・。四国に住む男性が蟹を川で取って家に持って帰り塩茹ですること十五分、それは紅く色付き美味しそうに茹で上がった。それを一気に頂く。名前がいいのだ。モクズ蟹。川にそういう美味しい蟹が生息する四国とはどういう場所なのだろう・・・。脇田大佐は思い出すのだ。自分が呉にいたことを。ほなあ大佐、喜一郎定食お願いします。ガッポリと 食わるも嬉し モクズ蟹〔食うほうが嬉しいと思いきや、蟹も歓喜した、網に架けられて、見つけてもらって、さぞかし本望だったろう〕