サファイア・マン《面白い男編》〔103〕以前いたクラブでも支店長や部課長級から求愛されて、正式な結婚も求められた経験上、ここは譲れず父とは結局平行線でした。しかし父はあのタヤのたった一人の一粒ダネ、タヤは男の子をひとりしかもうけなかったのです。そのタヤが言葉を駆使する暗示派だったことをこころの隅に置くキャロはあなたにとって博多は鬼門なのかも・・・・という行に震撼しないわけがありません。その言葉を胸に止めてキャロルはその父の返礼のカステラの話を聴くのです。シゲルちゃんの上司がわざわざ菓子折り届けてくれたんだよ、それで自分もすぐにカステラを贈ったって。キャロルもそのときにちゃんと話を聴けば良かったものを頭が錯綜でお中元時期だったこともあって、まさかわざわざ家まで運転手付きで来てくれたなどそのときはわかりません。そういえば初のウォーキングでシゲルちゃんと出かけた十月三日その運転手さんと出会うんです。後で、あの人だよ!!と教えてくれます。キャロル達のコースは八郎川周辺を回るコースでここは子供たちも部活で走ったコース。特に陸上部だった二男は何度アサレンで走ったことでしょう。川の流れが海へ向っているとき、そして逆のとき・・・風は違う方向に吹くけれど、海には定期性や連続性、正確性はあり母性の源に感動するのです。しかし暗いときはライトは必要で川に下りる階段が数箇所設置でその辺での注意は肝心です。