俺の大好きな西武は優勝のゆのじにもヒッカからなかったがそれでも広島リーグ優勝には時の重みが一気に押し寄せてきて、ちょうど俺の銀行員として初支店長のときだった。そして俺たちにとって最後の子供をもうけた年にもあたる。そういう懐かしい宇部時代を思い出して、俺は二十五年の歳月をただ茫然とではあるが思い起こす。広島に最も近い場所にいたあの頃・・・大リーグから広島に戻って二年目の黒田投手にとって、今回の優勝こそ格別のものだったろう・・・と。それにしてもよくみんな闘った。新井に神さまが微笑む。フライと思いきや一塁手が落とすのだ。ああいう場面そうない。神さまイクオール一瞬のチャンスではなかろうか?デルスイカイしておこう。潜伏の神さまである。