サファイア・マン《面白い男編》〔97〕世の男性は特に深く吟味する場面です。三十年前とはいえ、この文豪キャロルはまだ、自分の文才が何に見合っているのか模索している段階で短歌もまだ三十首もしたためてはいません。ただ日大高校三年の夏休みの課題に原稿用紙で百枚小説を提出していますから若い頃から原稿用紙主眼できています。それでもまだ、相当文章未熟だったんでしょう。この大橋時代にも小編を投稿しています。複雑怪奇な家族構成の物語でユーモア満載です。キャロルは面白みやヒューモアは欠かさず持っていました。どんな窮地に陥ってもユーモア満載であれば残るものがあってすかさず救われるし、当時キャロルは自分の不満の原因が夫にあることを言及していましたから直で彼に談判することが理にかなっていた。しかし彼はもう少し待って・・・とただ繰り返すだけ。何の進展もありません。曲がったことが大嫌いな彼は出来ちゃった婚が自分の中で消化できなかった模様で、それは上司がどうこう出来ない問題ですね?と彼の上司からも言われてひとまず納得します。職場という聖域には家族ですら立ち入れない場所があって、キャロルは恩人といえる上司の言葉に従うのです。当時まだ、スーパーには今みたいな完全ベビーカーはありません。私物であるベビーカーを押し、スーパーの買い物籠を左手に持って西鉄ストアに居る時です。