ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔150〕キーワード好調だったからひとつひとつ取り上げてみてもいいでしょう。竹馬・・・ある日、学校から帰ってきてキャロは父にこれを今日こそ頼んでみよう~とそう心に決めます。どうしてもタケウマを動かしてみたかったのです。学校にもありません。そしてこれを父がどう受け止めるか?そこを試したかったんです。まさか、図書館で貸し出してくれるわけないし、何でも、本を読んでそこから学びなさい!!の一点張りの父がいかにもがくかを見たかったのですがスンナリで驚くのです。そこら辺にある木ぎれを拾い集めて、竹も使いながら工作が完了。タケウマだよ?って差し出してくるんです。いやあ、その器用さに一本やられます。お父さんってなんでも出来るんだね!!ぬか喜びに終わるぞ・・・と思っていたことが貫徹され、キャロルは早速矢上神社でタケウマを試運転します。よろよろしているのは自分の方で、こう祈念します。滅多なことで親を軽く見積もってはいけないという教訓。しかも竹馬事件でキャロはこうも考え及びます。逆に即座に作って見せた父以外の、世の父たちの存在です。材料がなかったり、時間がなかったり・・・そういった多くのそれぞれの立場に思いを馳せたのです。