ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔150〕これは常識か?それとも特別常識なのか?一瞬迷います・・・。すると特別に覚える必要ないわよ?と同僚がいってきます。私達は店主でもなく経営者でもない、顧客なんかの言うこといちいち気にしないで?っていう。しかし面白い境界線で、その境界線こそが経営側、雇われ側の境界なのでは?しかし仕事がスムースにいくには固定客の好みは覚えていた方が無難であることもわかってくる。顧客もやっと自分を覚えてくれたか!っていう満足感を味わうことが可能域に入ってくる。キャロルにはそこがすでに常識として折込刷りになったことが効を奏じます。異業界とはいえ、自分の音楽場面でも同位なんだな?自分が嫌々ながら弾いているときと自分が顧客のリクエストが判っていて言われなくとも吹くとき・・・そのときのまさお君のお父様のサックスへの熱の入りよう・・・これは全く別人かと思えるくらいの入れ込みよう。飲食業界も、そして音楽業界もさして変わらないのだ。ときどきですがまさお君のお父様は近隣のパチ屋を除き時間を楽しむこともあって、諫早駅前商店街のそのぱち屋は懐かしい想い出の場所。キャロルも島の向こうにいるお父様のことを意識しながら打っていたことが数回あるんです。