サファイア・マン《面白い男編》〔88〕マッドン監督がイチローに寄せて意見を述べていますが、これを聴いてさすがだなあってキャロは驚きました。打ちながら走っているというのです。そして補給したときの足のさばきが卓越していることを述べておられて、こんな表現が出来ること自体が細かい点をドンピシャ突いているなあって。ただ、昨日の攻撃にやはりシゲルちゃんがアメリカ人らしいな!って裏目に出たとそう指摘するのです。先頭バッターが塁に出て次のイチロー選手に対してマッドン監督はすぐ左ピッチャーに替えてくる。それをイチロー選手がフォアボールで出る。この左が実はプラドにとっては、ありがとうさい配になって、プラドタイムリーで走者一掃になって、イチローは得点を奪取。もちろん一塁からホームまでいく快進撃。このアメリカさい配が時々裏目に出てしまうことをシゲルちゃんは特に厳しく追及しています。左ピッチャーに強いイチローはチームバッティングに拘り、なんとしてでも次のプラドに繋ごうとして見事に花開いた・・・イチロー選手は、こういう拘りをマリナーズ時代に見せたでしょうか?今だからこそ、このチームバッティングに目覚めた・・・と言い換えてもいいでしょう。この彼の考え方の裏側にはマッドン監督何するものぞ!!というマーリンズをとことん愛する精神が根底にあってここがシゲルちゃんは嬉しいのです。