ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔144〕自分が作曲したものと他人が作曲したものの違いははっきりしていました。他者製のものは自分の脳裏から出て来たものではないということ。他者製をみっちり勉強することよりも自分は別の道を歩むことが妥当であるし正当だろうと直感していたのですが、経験上スキルの問題もあります。ここではみんなを感嘆させたりリラックスさせたりすることが肝心で自分の人生をまっとうするときに参考になる場面でした。人生でのスキム充実です。自分がやりたいことが必ずしも人生ではやれる時間や、場面、休息が見つからないと言うことです。そしてまさお君のようにこの音楽だ!と決めてかかって、中々それ以外を受け付けない人種の出現に方向転換を同時に迫られてしまうのです。最もてっとり速いのは自分が経験を積みながら作曲する方策で、それを掴むには日頃の生活で、感動を掴む感性でいること、サスペンスを垣間見ること、気分をチャンネル化しておくこと、色々ありましたが、みんなの前で弾き語りをしていくうちにも前とは違った曲想が毎回現われてしまうのには驚くのです。コレダ!とそう思います。自分の楽曲を浸透させるのは実は自分のようで、そうではない。この多機能を早くから悟ったことがキャロルの運命をロングリー枠組みに変えていくキッカケになったのです。