ルビー・ウーマン《黎明編》〔143〕冷や飯を食わされたことなど脇田大佐は経験ないのだろう?はい、経験上、全くありませんね。なぜだ?駆逐艦といえば巨艦の陰で駆逐するだけで、従来も将来も日陰者のはず、少なくともいくばくかの卑屈はあったはずで、感じなかったのか?それが俺は意外にも今で言うクールガイだったんですね、人様のことと比較したりは、数える程しかなかった。そうか、俺はスタミナすべてライバル達への確執に費やした・・・。そうだったんですね?だからこそ元帥にまで上り詰めた・・・。トップになるということは並大抵のことではないし、抜け駆けが少なくとも俺にあったことは言っておこう。わかります、あざとさなくして天下は獲れず!キャロル総帥の言葉だがなぜ、そういったあざとさを容子は学んだろう?恐らくは、今日のテーマの冷や飯だと俺は確定します。ほおお?それは容子の実父のことなのだね?はい、教職員の世界で、いち早く図書館の作業に眼を付けて、そこへみずから引っ込んだ訳ですがここにも眼を見張るあざとさがある。ほおお、俺はそこを詠むといいわけだな?おっしゃる通りです。図書室の 埃にまみれ 掴むかな☆容子の父は中学校図書室を自分の秘密基地として秘密機知を見出した☆