サファイア・マン《面白い男編》〔85〕奇しくもニッポンでは大谷投手の歴史的ともいえる163キロマークでキャロルも興奮しています。そのニュースがシゲルちゃんから入って、どんなに大谷選手を欲しがるアメリカメジャー球団が沢山あるかをシゲルちゃんが説明するんですが、二刀流の登場で、こういった本格派の選手がニッポンから出て来ること自体大変な快挙になるしチャップマンも思わずびっくりでしょう。キャロルはこういった本格派の選手の話題とは打って変わって、今日のレンジャーズのすば抜けた戦陣たちの話をしてこれからのダイリーグの問題点をピックアップしてみたいなって思うんです。ビデオ判定が試合の流れを変える、第二が審判です。審判の動作も流れを変えてしまう、以前前田登板時十五分の空白時間があって、それは審判の大事な場所に球が当たったこと、こういうことは滅多にないことですが、すべての流れを変える品目に敏感かつ適宜でなければ勝てないということ、そして今日、最も重要なことを学ぶ。演技力です。レンジャーズのオドーアはまず三塁へ向けてバントに見せかけ一塁へ巧く球を流す。アンドルスに至っては走らず三塁にとどまる振りして一気にホームへ。こういった演技力開花の幕開けをとうとう迎えてしまったのです。