ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔140〕体育の時間が大の苦手になったキャロルは家でも敷き布団を敷き練習します。なぜみんなが出来ることが出来ないのか?母は苦笑いを浮かべながら練習を見ています。体育が義務教育必修なのは十三年小学校教諭をしていたからわかります。それにしても娘のブザマさ、それくらいが出来ないものなのかな?っていう心中。母はそれでもどこかでタカを括っているのが丸見え。それくらいにしてショーちゃんのお守りしてくれない?ちょっと買い物にいってくるから。うん、わかった!返事はいいがキャロルは前回りを頑張るのです。弟には小さな銀の匙を持たせていました。それがあるとずっと大人しいからです。それにしてもみんなが気をつけないといけないのは兄弟にも死角はあるということです。自分は確かに足も遅くて体育は大の苦手なのに、この弟は俊足だったということで、キャロルはバレーボールのサーブの練習などで、ボール拾いをさせていたその時でさえ、まだ、俊足には気が付いてない。キャロル中一ショッパナ、彼が小一ですからまだ、確かに五十メートル走タイムは出てはいなかった頃?とにかく小学校入学時、その二学期、或いは三学期のタイムは重要で、キャロルは十秒三でした。それが低学年最高タイムです。小学校2年時はまたそれより遅くなっているんです。