俺の家から博多駅まではクルマで何キロあるのか?それがどんなに宇宙の果てのように遠い場所でも俺は新幹線で帰ってきたらばキャロルを迎えに行きたいとそう思うのだ。本当は今日帰るはずがあいつは二日遅らせたいと申し出てきた。興味深い人生の最も美味なる部位・・・それが味わえる還暦を前にして毎日縛られて時間拘束を受けてしまうような生き方でいいのか?それよりももっと自由な休息空間があるのでは?と。働くことにあれほど人生の生き甲斐を感じていたはずなのにあるとき、急旋回する。これがキャロルの正体だ。俺はあいつがあさって帰らない時には埼玉まで迎えにいこうとそう思っている。何か嫌なことがあったら迷わず逃避するあいつのような性癖では泳ぎの貫徹は難しい・・・。それは人生という大海原での話だ。エスケープを変幻自在に自然体でやり遂げるキャロルのような人材をこうデルスカイしておこう。なるほどスパイシーだ。