ルビー・ウーマン《ロイヤル・ボックス編》〔125〕音楽を演奏する人々、いわゆるバンドマンですがキャロはバンドウーマンのはしりで彼らの言葉にも注目します。シーメーが飯。これが最も重要でクラブでの演奏だけではとても生活はままならず、あちこちでイベントあるときはまさお君、お父様は一緒に出掛けているようでした。キャロは最初のうちこそ見学でしたが、音楽家が仕事を取るときのその方法を自分なりに観察していたのです。友達のツテ、クラブからの紹介、そして直接顧客から来てくれ!っていうとき、そしてホステスからの紹介もあったようです。当時は携帯のような通信網がない。人々は協調せざをえなかった・・・特にまさお君の家の家計は苦しくて仕事を終えて家で食べているものといえば・・・ラーメン鍋だったのです。まず野菜を色々ぶっこんで煮ます。そこに豆腐や揚げを入れて最後に袋ラーメンの麺を入れて少し煮てそれを食べるのです。そういうものを最初こそ喜んだものの、キャロはホトホト疲れてしまいます。後片付けです。容子ちゃんはまだプロではないから練習生だから給料はないんだよ?とクラブでも生演奏でもただでピアノを弾き続けます、そしてこのラーメン鍋の後片付けも・・・。それでも当たり前だと思えるんです。