詰まる所、コンビニの苦汁も喜びも人材にあるんですよ・・・この言葉こそが珠玉というべきか・・・キャロルは固唾を飲み込んだ。オーナーのこの言葉こそ、必死であり必至なのだ。何回スタッフに裏切られ、何回スタッフに助けられたか・・・この繰り返しだったんだろうと。自分は?とキャロは探りを入れる。自分は果たしてコンビニ店員でいえば何点だろうか?と。三十点にも満たないし、合格といわれてもアカテンすれすれなのでは?コンビニで百点!!といわれる日を一日でもいいから自分は過ごしてみたいなあって正直思ったのだ。今・・・もしも店で何かトッピョウシもない事件が起こるとする。一番真っ先に顔が浮かぶ一位といえばキャロルこと山本さんだ。他の店舗でも山本さんは一杯いてどのお方も接客が巧い!!それなのに・・・自分がまだ超未熟なのを思い知る。キャロは重大な欠点を店長に指摘される。これまでレシートは要ると言われた顧客のみに渡していたが、横で見ていた店長はクレームをつけて来る顧客はそもそもレシートを渡されなかった顧客多いから、厳重注意ね?って。レシートはトリマ相手に渡すことを励行しなさい!って。ハセスの法則・・・成功に最も近い場所に居る彼女が吐く言葉に嘘やハッタリは無いのだ