サファイア・マン《面白い男編》〔59〕信じられない程、この一年八組は豊作で、そのあとおのおのどのような人生を送ったか?そこを煎じ詰めれば法外で、放送局に進んだ同窓生いれば、旅行代理店に入った同窓生も・・・。長崎を支えるドンの御曹司も。アンテナとして親友が残りましたからキャロには情報が逐一届けられその後の知らせは順次隈なく届けられていたのです。小学校四年のときに発表会で、小さなロンドと楽しい農夫の二曲を弾いたキャロ。これは勘違いでもしかしたら二年生かも?って最近思うのです。四年の夏でピアノを一時中断していますからちょっと無理かな?っていう。先生が来ていた幼稚園のお隣のセブンイレブンに毎日のように通ううち思う起こしていたのです。小学二年だったかも?って。その時にまず先生や母から言われたのはミスのない弾き方で情感を余りに込めたり、気分が昂ぶり過ぎてもミスは起こるというアドバイス。しかしながら情感を込めないで機械的に弾いても、ミスするときはミスする。キャロルは暗譜をそのときにやり遂げて、先生の言う通りに弾いて発表会では無事、事なきをL。しかしなんでか、この高1のときにはミスはしてもいいのでは?という処まで臨場心では追い込まれていたという切迫・・・。聞くも涙の物語です。