サバンナで母親とはぐれた象が猛獣に食い殺されてしまう、そういった衝撃の映像を観て俺は生きていられるだけで、自分は幸せなのかなあって、動物の世界に学ぶというか、しかも象だ・・・。象は強いし倒されないっていうイメージは強かった。赤ちゃん象だったからなのか・・。見識や想像を絶するネイチャーを目の辺りにしたときに俺は我に返る。ニンゲンのこの映像術に胸がえぐられる。ニンゲンは動物とは違うはずだ。何もかも強者の思うままのサバンナであるはずもない。いつか俺はうとうとしていた。そして朝になる。まだ薄暗いのにキャロルは執筆している。タバコを銜えていようが、鼻をたらしていようが彼女は生存している!!このことが途端に嬉しくなるのだった。