やっとこさ、今日がセブンの給料日。あいつのためにはこの貧乏な日々が堪えただろうし、そういうお金がない状態でこそ、見えてくる逸品があって、俺はまるたかで、5個袋ラーメンが入ったコレダをあいつにプレゼント。本当に涙よれよれで、やつは食ってた。そしてあんなに馬鹿にして、これまで、一口も食わなかったさんまの缶詰にも食指を延ばす。そういうときに俺はヤッタ~と思うのだ。もしも貧乏のどん底を知らない人間がいたら本当に美味いものを教えてやろう。納豆とさんまの缶詰と袋ラーメンだ。これらは飽きがなかなか来ない点に注目~さらに俺はシーチキンも三缶パックで買ってくる。猫の餌だ!!とこれまで全然食わなかったのにあいつはありがとう!!って。その語感が俺のこころをハイにする。もしも貧乏のどん底に陥らなかったら、絶対に美味いとか食いたいなどと思わない袋ラーメンが贅沢のカナメになる。こころの贅沢だ。そして大地にどっしりと根を生やして世界の貧境に沈む人々のことを思い浮かべるときに、人生の真実の開眼がきっとあるのだ。