俺の凱旋、オレガイとは人生で自分の実力を活かしうること。誰にも人よりも闊達なものがあるしこの二ヶ月の坊やにもある。首が据わっているのだ。先日ある人に注意される。まだ座っていないのに抱き方がおかしいって。しかしキャロルはこの息子に職業軍人早期教育を施しているのだ。うつぶせで寝せていてもふと見ると、反対側に顔が向き替わっている。そういうのが速かったため妻が目を付けた。サバイバルでも生きていける、それが軍人に課せられる第一関門エリア。確かに環境はすこぶる悪い。兄とも暮らせない。しかし・・・キャロルが脇に居るだけで、千人の父親が既に実在していると俺は胸を張る。あいつに、本当にネイビーブルーの真価と闘志があるのか、お手並みハイケンという処だろう。