最終的に俺がすべての案件を精査し、どれが最も秀でるものなのか?この企業への融資の最終場面で厳密には何が必要になるか?それが将来性なんだ。もちろんその企業が日々利益たる利潤を生み出しうるか・・・が最優先されるべきではあるが、そこで、決定条件として挙げられるのは、時代の吟味なんだ。これから衰亡が懸念されているのか?それとも大繁盛が確約されているのか?行員たるバンカーは将来にわたって、そこでの融資を言われる。論議されるのである。なんで、あのとき、融資したのか?そうなる前にわかっていたのでは?もちろん嬉しい誤算もある。もっと君、速く融資するべきだったよ?とか。銀行員の腕とはそこで決まる。つまり時代を見極める技だ。ここに疎いとすべてを台無しにしかねない。君達はまだ若い、だからといってミスは許されない。不良債権を抱えない銀行こそが健全の証しになるからだ。