やっとオレガイの水曜日の分に着工だ。本当にキャロルは体がダウン状態で、昨日孫の一ヶ月検診に同行して、帰るやいな、眠りこけて苔になった。エッセイへの動きが無かったのだ。それで俺も無理に起こそうとはせず鯖の塩焼きを自分で調理。その俺の優しさに自分で陶酔。しかしよく考えると、なんで俺は自分のことを自分でやるのにこんなに相手に負荷を付けていたのだろう。自分が腹が減ったら自分でやればいいこと、この家で外に仕事に出ているのはキャロルのみ・・・。もっといたわってやるべきでは?俺は味噌汁は自分の方が上手に作れると豪語したにもかかわらず、それをキャロルが本当なら作るべきでは?とどこかで押し付けていたことに気が付く。俺はもはや味噌汁を作る気にさえならない。なぜなら、この大リビングに彼女たちは堂々と衣食住を構えていて、俺の出る幕がない。つまり・・・俺は完全に部外者なのだ。神聖な気持ち、それでも耐えなければという天才育成九分儀〔天体測定は六分儀だが天才脳を測定するのは九〕に俺は到達する。天才なくしてこの国はついぞ浮かばれまい。