サファイア・マン《面白い男編》〔50〕キャロルは最近になってまた新しいことに気がつきます。自分の性格に難点があったことです。想像力は確かにある、しかし・・・抜け落ちがとっても苛烈なんです。いろいろなことに興味を持ってここまでバラエティ色を極めてはきているが一体何を極めたのか?それがさっぱりわからないんです。どれも中途半端だったと言わざるをえないし、ひとつとして達人の領域に達してはいない。そもそも検品で痛い目に遭いました。あんなに憧れてコンビニの検品のハンディ機器に触れつつ仕事に邁進していたのにある時に、いきなりレジで、それをそのままにしてレジに行きます。そしてどこまで検品したかわからなくなり、最初から始めるんですがあと一個、どうしても未検品はありますとの警告が出ても、中々割り出せず、強制終了してしまいます。そこに掛かっていては次の仕事に入れなかったからですが、これが墓穴を掘ってしまいます。みんなにこのことが伝達されてキャロルは学生アルバイト以下のダメなコンビ二アルバイトになってしまうのです。しかし、ここまで聞いてみんなは思うでしょう。なぜ?そんな酷い仕事しかやれないの?って。自分でもコンビニの仕事の難しさを痛感しています。アバウト気質では到底出来ない仕事なんです。