ルビー・ウーマン《黎明編》〔105〕とうとう届出がスムースにいったようだな?はい!かたじけのうございます。スッタモンダしていたが結局、誠という字が選ばれた・・・これは海軍五省、筆頭の文字で、懐かしさでこころが充満する思いだ。お互い祖国への地を踏めなかったですからね~しかしながら容子の凱旋で、今回どのような人生地図を展開するかがあらかじめ分かり易かったな?はい、二文字候補は穀と耀でした、どちらもこれからの容子の気持ちに沿っていた。穀物に関連するということだな?はい、耀はこころの明るさ、明瞭さを指しています。これから磐石容子が天下獲りに入っていく時に、目指したい気持ちの分身とも言える文字。最後は娘の意思をとったのだとしても我々も一度、至誠についてを鑑みなければ?おっしゃる通りです。俺たちの組織のために元少将が編み出したこの海軍五省・・・読み込んでいくたびに、現代社会の欠損部位を照らし出しているようで、こころ憎いばかりです。俺たちもお前のミチ子の誕生日を機に、もう一度、命令系統を補完しようではないか?はい!大将兼元帥はキャロル総帥でいくのだな?はい!!脇田大佐、そのグランドーターにすべてを任せる所存だな?もちろんその積りです。艦の移動はないのか?それは秘密です、海底でよその艦に乗り移ろうとも、秘密を漏らせば軍法会議ものですから~わ、わかった・・・