今朝は有力についてを述べてみたい。人生で最もその有力をまざまざと見せ付けられる場面とは・・・俺は最初帝王切開の日を九月七日でお願いしてみたキャロル達の行動的意思をあらかじめ知っていた。最初の担当の若い医師が、その日からギリギリいいとそう断言したからだ。しかしその七日を希望するとダメと撥ねられる。キャロルがナナという数字を大層好むからそういうお願いになったからだが、やはり早すぎると医師からは別の日を選ぶように言われる。しかし決定した九月十一日は超の付く別のベテラン医師が唯一空きのあった日。娘たちは南斗〔びっくりし過ぎるとき使用〕担当医師を替えたのだ。本当に強い彼女たちだとそう思う。自分に合うか、合わないか、そういうガンとした識別力を持っている。二度目の切開、出来るならベテランを・・・。俺にもわかるが、俺なら医師を替えるなど絶対出来なかっただろう。そういう行為をさら~っとやってのけられる彼女たちが心底うらやましい。ジェラシーすら沸いてきて、俺にはそれがジェラシックパークの怪獣の行動のようでやたらいとおしいのだ。