ルビー・ウーマン《ジーニアース編》〔98〕みんなもびっくりするかもしれません。キャロルがこれから書こうとしていた東望の浜海水浴場って、火曜日深夜組む相方は行ったことがあるそうで、やはりキャロルの人生はあらかじめ決定してたのかなあって。あの公楽という映画館どころか、近くにあったお風呂屋さんも行ったことがあるって。幼いとき、擦れ違っていた可能性もあります。このセブンは父を黄泉の国に送ったあと降りてきた渕町セブンで、ジョイフルに首にされてタウンワークをゲットして探し出したセブン。だからでしょうか・・・父が導いたといっても過言ではなくしかもオーナーの名前はヨッキちゃんと字が同じ。これまで六十年生きて、ヨッキちゃんと同じ字に巡り会ったことが初なので驚きを禁じえない。それでも単なる偶然よ?とキャロルは自分に畳み掛けます。すべては自分の思い込みの成せる技なのよって。ロコちゃんは当時からクールでキャロルがもう一回遊びに行きたいけど何時ならいい?って自分の家の前で問い掛けると、九月三十一日ならいい!と言うのです。キャロルが喜び勇むと、布団を干していた母は二階のお縁から二人の会話を聞きつつ渋い苦笑いを浮かべます。そういう九月三十一日なんて暦にないのにキャロルはメッポー喜ぶ。そういう行状に母は自分の娘の先行きを不安に思うんですよね~