サファイア・マン《面白い男編》〔42〕恵理が連れていってくれた店もあれば逆にキャロルが連れていった店もあり間も無くクロスするんですね。それに二人には共通の想いがありました。自分達のお金ではなく、出来ればお客様が出資、ナビしてくれればより助かる!という思惑でした。当時ナビという言葉はありません。キャロルは終わって飲みにいかない?っていう誘いを受ける率が恵理よりはるかに上回っていて、店では先輩の恵理でしたが、彼女のこころに強い教唆が掛かっていたのは事実です。競争を眼中に入れないからこそ彼女の純粋な闘争心が丸見えだったのです。キャロルには人のこころが見えるが、他の人にそれが見えないことが幼い時にわかっていました。なぜだ?・・とそのときは戦慄しますがやがてごく自然に受け容れることが出来ます。みんながみんな、同じ境遇では生まれないことと同位で、そういう風に獲ったことが良かったのです。恵理はもちろんその闘争心を表には出さず、さり気なく、あゆみさんは・・・自分のお客さんが言うには強烈な引きがあるってすかさず報告して来るんです。その頃はオーラとかいう言葉はまだ未成熟で、みんなが使用していたのは惹きがある・・・。フェロモンやアドレナリンも類語で時代特定や考察するのも意義はある。話は飛びますがキャロルは昨日あることを示唆される。他力本願ですが、これは定義が熟知されているのですがキャロルは地力〔チリキ〕本願を解明し達成!!との啓示なんですね・・・