サファイア・マン《かけがえのない男編》〔42〕恐らく恵理だって、今観ているに違いありません。石ちゃんの通りの達人です。彼女ユーモアがハンパではなくあった。キャロルを観て、当然クスクス笑うのはしょっちゅうで、あの頃と言うより、小さい時から一風変わった人間でした。もしもこれは余談ですが、石ちゃんが、この国の総理大臣になったら、もうそれは凄い!!世界各国からこの国は賞賛を浴びるでしょう。もちろん奥様もいらっしゃるけど、なぜこうも女性のこころを奪い取ることが出来たのでしょう。これには彼のあざとさがあるのです。ニッポンが彼の持つ紳士的あざとさを会得すれば経済活性化もみるみるうちの上昇を辿るでしょう。ニッポン人がいけないのは、自分が凄い!天才だ!と思ったとき、その正直な吐露が出せないという新奇臭さに尽きるし、石ちゃんも言えるように直になる。なぜなら、こういう、自分の佳さを表現出来ない人種の先行きがとても暗いからです。自分は天才だ!!とみんなが言いましょう・・・言えない人は努力してないから言えないんです。恵理はこの頃からキャロルの天才肌を知ってか、多くの店を経験させ、実際に店が終わってから同伴で連れて行ってくれるのです。これは名前堂々いきましょう。なぜなら隠す必要がないしその店名を聞いてそこへ行った事のある人は郷愁に浸れるからです。キャロルはそれのみに収まらない恵理の強いライバル意識も感じ取っていました。女優で踊りの大家、岩井友見さんをふっくらさせたような個性的風貌。恵理は完璧なニッポン女性の美を兼ね添えていたのです。