サファイア・マン《かけがえのない男編》〔28〕枯渇したこころのままでいい出会いはありません。ケッコンをしたいなら、それなりに自信ある自分を相手に提示できなければ。例えば年収に問題はないが性格に問題あると思い込んでいる人々ってケッコー多い。思春期や青春期に挫折を味わった人々の方が、実際は柔軟なこころを維持していて驚かされる。つまり、完璧な人生なんてこの世にはなくて、誰もが業を背負って生きている。巷にいる人々のダブルワークの度合いは増える一方。社会の格差は進んでいます。どうしてそうまでしてダブルを?と訊くと、働かなきゃいかんようになっているんですよ!という回答。でかしたぞ!とキャロルは思う。こういった負けない人材がこの国の底辺を支え、いかに貧富の差が拡大しようとも、この人々ならこころで勝っていると確信するのです。政治や経済が魅力を失くすとしたら、それは自分達が招いた結果で若者に罪はない。少子化になったとしても自分ひとりが食っていくのだけで精一杯な人々も五万といる。こういった状況すら見えないのが政治。若者だけに限定すれば未来は明るいとキャロルは思います、しかも海外から来た若者!今日セブンでバイトして、ファミリーマートで次のレジを打っています。同日です。働くことが国を活況にもっていくし、若者群像こそが国の未来を映す鏡、まさかそこに手落ちやぬかりはないでしょうか。エリート枯渇ニンゲンなら迷わずコンビニに突入してください。かならず得るものがあります。