イギリス、イタリア、ドイツ、スペイン、フランス、こういった国の方が実際キャロルとはお似合い。アメリカとの組み合わせは、実はアナコンダのように熾烈なんだ。脇田大佐は中佐で、真珠湾攻撃。すると、対外的にも、キャロルに非難はあるだろう。そこでもキャロルは怯まなかった。戦争が終わって11年経って生まれたキャロル。しかも脇田大佐のことを知るのが十四歳。そこまで、ヘイヘイボンボンと育ってきた歴史をひっくり返すってのは不可能だったんだ。だから幼いことが効を奏じたし、壁を作らなかったといえる。イタリヤやドイツ、フランス、などヨーロッパ遊覧旅行を研修を兼ねて父は文部省の誘いでいった。そういう粋な計らいを迷わず受けて、帰ってきて真っ先に母に手渡したルビーの指輪。そして・・・ヨーロッパの肉はヒツジ・・・そういって絶句。何を言いたいか父は墨汁のようにぼかす癖があったのだ。語外論争・・・ひつじは英語で?